さといもを見て考えたまちづくりへの想い
プロジェクトのパンフレット作成や、ツアーづくりの資料などでバタバタしているうちに、
さといもの葉っぱもバタバタと倒れていっています。
枯れちゃった。
というわけではなく、ここからが収穫時期です。
ちょっと写真が小さいですが、
農家さんの畑はいま、こんな感じになってます。
手前が収穫済の畑で、
奥の葉っぱが残っているところがこれから。
収穫済の畑にある塊は、なんだかわかりますか?
塊の正体は、さといもの親芋です。
普段スーパーで売っているのは、さといもの孫芋なんですね。
親芋の周りに子芋があって、そのまた周りに孫芋が。
その孫芋を普段は食べているわけです。
じゃあ、親芋はどこへいっているかというと…
廃棄処分です。
あまりおいしくないということで、捨てられていました。
もったいないですよね。
そこに着目したのが、狭山の里芋増産倶楽部の人たち。
若手のさといも農家さんたちです。
捨てられていた親芋を利用して、コロッケを作っちゃいました。
このさといもコロッケがなかなかおいしいと評判で、
狭山のB級グルメにとどまらず、いまでは学校給食に出るぐらいにまでなりました。
何十年後かには、郷土食になっているかもしれません。
自分たちが丹精込めて作った自信作が、ただ捨てられていくのを見るのは辛かったんだと思います。
もったいない状況をなんとかしたい、その気持ち、ものすごくわかります。
わたしにとっては、団地の部屋がその対象です。
私が丹精込めて育ててきたわけではないですが、
そこに住む人たちが、一所懸命育ててきた団地の暮らしを、
このまま消していくのはとてももったいないと思ったのがこの世界に入ったきっかけです。
なんだか最近、最初の頃の想いを再確認する出来事が続くような気がします。
きっと今の自分にとって必要なことなんでしょうね。
最後は、狭山のさわやかな畑の風景をお楽しみください。