3DKリノベ⑫~リノベは愛情!
さて、12月上旬に解体が終わって、業者の下地、電気、ガス、水道の工事へと移っていった3DKの部屋。
どんなことになっているのか様子を見に行ってみました。
ひと部屋のカベは木の下地が張られていました。
LDKには、床の下地が置いてありました。
根太はそのまま使っているようです。
(この時点で、平面とか大丈夫なのかなあ、という不安も)
電気の配線も始めたようです。
どうせ露出配線になるなら、潔く見せている方がかっこいい。
そして、出会ったこの場所。
ここを見た瞬間、とても残念な気持ちに…。
なにが残念かって、配線用の白いモールのルートです。
左の方から始まって、まず下に降りているのがインターホン。
「インターホンの配線が、露出になるのは仕方ないけれど、なるべく目立たないように、ドアの枠に沿って這わせて。」
と伝えたつもりの要望が、現場に伝わっていないのは、100歩譲ったとして、
要望がなければ(聞いてなければ)、写真のように這わせてしまう、その感性にがっかり。
さらに、その先に進んで下に降りているのが電話線です。
床の下地を解体しているにもかかわらず、壁を露出で(しかもカッコ悪いモールを目立つように)這わせてしまうその感性に憤りすら感じてしまいました。
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たしかに、必要なところに配線は届いています。
でも、
でも、
機能すればよいのか?
昔、バイク屋で働いてるとき、配線の作業は、機能して当たり前。
いかに美しく仕上げるか、そこが問われてました。
高いお金をかけて自分の愛車をカスタムしてもらうんですから、当然でした。
リノベも同じじゃないですか?
どう配線を這わせれば機能的にも美的にも最善か、それを考えるのがプロのセンスだと信じています。
それができないなら頼む価値半減だと思うのです。
と、ここで終わってしまうと、ただの怒りの日記になってしまうので、
部屋への想いを伝えきれていない自分に反省しつつ、リノベについて考えてみました。
いきなりですが、いいリノベで大事なことは、なんでしょうか?
それは、部屋への愛情です。
免許や資格ではなく、愛情です。
その部屋に対してどれだけ愛情をもって取り組めるのかが、いい部屋作り(いいリノベ)の条件です。
そういう意味では、部屋にとっての最高の職人は、オーナー自身。
その部屋を一番愛してるはずだから。
可能であればセルフリノベに挑戦してみてほしいと願うのは、そんな理由からでもあります。
(セルフでリノベしても、業者さんに頼んでも)愛情をかけて作られた部屋には、幸せな空気が流れています。
それは理屈では説明できないもの。
ですが、作り手の愛情は確実に部屋にも伝わってます。
せっかく住むんだから、そんな幸せな部屋で暮らしてほしい。
そして、幸せになってほしい。
今日の出来事は、そんな想いをあらためて感じた出来事でした。
電気の配線は、まだまだリカバリー可能です。
よ~く希望を理解してもらって、良い部屋を作っていきます。
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