まちづくりに大切なこと
今日は、狭山市の市民大学の講座『食と農のCB講座』へ。
これから、狭山の里の資源を活かして、なりわいを作っていくプロジェクトを始める私としては、聞いておきたい内容です。
全11回の最初は、農業関係のお話。
講座の内容はさて置いて、参加者がある意味多様でした。
子育てはとっくに終わった70代の農家さん、
子育て真っ最中の農家さん、
(私のように)農業のことはまったく知らない人、
行政の人、などなど。
印象的だったのは、
地元の良いものを安く手に入れたい。という消費者と、
良いものを高く売りたい。という生産者。
このギャップです。
生産者が、子育て世代だったりすると、良いものはより高く売れるところに持っていきたい、その気持ちはものすごく理解できます。
一方で、せっかく地元に良いものがあるのに、それを口にできないなんてさみしいし、そういうところからふるさと意識が高まるんじゃないか、という意見にも賛成できます。
ここで考えたいのは、「良いもの」って何?ということです。
生産者にとっては、「高く売れるもの」が良いものなわけで、
消費者にとっては、「おいしいもの」が良いものです。
だったら、「おいしくても、高く売れないもの」、それを地元の消費者が、
激安ではなく、普通の値段かちょっと上ぐらいで買うことができれば、
みんなうれしい結果が得られますね。
なんだか、ごく当たり前の結論になってしまいましたが、
ここで私が感じたのは、いろんな立場の人がそれぞれに、
何を望んでいるのか?
何を大事にしているのか?
そういうことを、ちょっと引いて考えてみることで、解決の糸口は見つかるものだということです。
あんまり自分の主張に凝り固まってはいけませんね。
頭を柔らかくして、人の話を聞いてみること。
そういう姿勢が、多様な人が集まるまちづくりにはとても大事だということを再認識させられました。