団地のカベ・天井面積を計算する方法
団地のセルフリノベで大きな割合を占めるカベと天井の仕上げ作業。
壁は珪藻土にしたい!という方も多いでしょう。
では、いったいどれぐらいの材料が必要なのか?
作業の途中で、「材料が足りない!」なんていうことにならないように
しっかりと計算しておきましょう。
1. 単位
まずは、単位を理解しましょう。
リノベーションやDIYでは、いろいろな単位が出てきます。
「メートル」や「畳」というのはなじみがあっても、「坪」はどうでしょう?
よく目にはするけれども、いまいちイメージがわかないのではないでしょうか?
他にも、ホームセンターに行くと「フィート」で表現されているものもあります。
1畳=1.65㎡
1坪=3.3㎡=2畳
となります。
ただし、1畳は地域によって変化します。
たとえば、
江戸間=1.55㎡
中京間=1.65㎡
京間 =1.82㎡
といった具合です。
他にも、団地間というものもあり、
団地間=1.45㎡
と、一番小さいサイズです。
また、「フィート」は、約30cmで、
売られている板のサイズは、この単位を使っています。
「3x6(サブロク)の板」というと、
3フィートx6フィートで、約900mm x 約1800mmとなります。
1畳も大体このサイズです。
2. 床面積
単位を理解したら、計算していきましょう。
ここは簡単です。
部屋が何畳かで、それに1.65を掛けるだけです。
部屋のサイズ(畳) | 床面積(㎡) |
4.5畳 | 7.4㎡ |
6畳 | 9.9㎡ |
7.5畳 | 12.3㎡ |
12畳 | 19.8㎡ |
15畳 | 24.7㎡ |
といった具合です。
あらかじめ、その部屋の1畳が何㎡なのかを測っておくとよいでしょう。
この床面積が、そのまま天井の面積になります。
3. カベ面積
カベ面積は、それぞれのカベの長さに高さをかけます。
かりに、1畳のサイズを1.8m×0.9m、カベの高さを2.4mとすると、
部屋の4面のカベ面積は、
部屋のサイズ(畳) | 床面積(㎡) | カベ面積 |
4.5畳 | 7.3㎡ | 25.9㎡ |
6畳 | 9.7㎡ | 30.2㎡ |
7.5畳 | 12.2㎡ | 34.6㎡ |
12畳 | 19.4㎡ | 43.2㎡ |
15畳 | 24.3㎡ | 47.5㎡ |
となります。
実際には、窓があり、出入りするドアや戸があるはずです。
窓を1.5m×1.3m、ドアを0.9m×1.8mとすると、
その分を差し引いて、
部屋のサイズ(畳) | 床面積(㎡) | カベ面積 | 実カベ面積 |
4.5畳 | 7.3㎡ | 25.9㎡ | 23.7㎡ |
6畳 | 9.7㎡ | 30.2㎡ | 27.7㎡ |
7.5畳 | 12.2㎡ | 34.6㎡ | 31.7㎡ |
12畳 | 19.4㎡ | 43.2㎡ | 39.6㎡ |
15畳 | 24.3㎡ | 47.5㎡ | 43.6㎡ |
となります。
もちろん、部屋のつくりや、窓・ドアのサイズによって変化します。
4. 簡易的な計算方法
本当に簡単にざっくりと、カベの面積を出したいときは、次のような方法があります。
その方法とは、床面積の2倍がカベの面積になるというもの。
床面積が7.3㎡なら、カベの面積は14.6㎡と計算します。
この方法でいくと、先程までの表は次のようになります。
部屋のサイズ(畳) | 床面積(㎡) | カベ面積 | 実カベ面積 | 簡易計算 |
4.5畳 | 7.3㎡ | 25.9㎡ | 23.7㎡ | 14.6㎡ |
6畳 | 9.7㎡ | 30.2㎡ | 27.7㎡ | 19.4㎡ |
7.5畳 | 12.2㎡ | 34.6㎡ | 31.7㎡ | 24.4㎡ |
12畳 | 19.4㎡ | 43.2㎡ | 39.6㎡ | 38.8㎡ |
15畳 | 24.3㎡ | 47.5㎡ | 43.6㎡ | 48.6㎡ |
”実カベ面積”と”簡易計算”の欄を見比べると、
7.5畳までは簡易計算の方が、かなり小さな値となり、
12畳でほぼ同じ、
15畳だと、簡易計算の方が大きくなっています。
部屋が大きくなれば、窓も増えるし、ドアも増えることを考えると、
簡易計算の方が実際よりも小さな値になることが予想できます。
途中で材料がなくなった!という事態を避けるためにも、
材料は少し多めに用意しておいた方が良さそうです。
※表の値はあくまでも例なので、
実際の施工時には部屋を実測して面積を計算することをお勧めします。