団地リノベ3LDK 4号⑭~キッチン天井とレンジフード
ハイツの周りもすっかり秋深まってます。
キンモクセイの香り、秋の癒しの香りです。
彼岸花も咲き始めてますね。
ニラの花も。
ニラはそんなに秋っぽくないか(笑)。
新狭山ハイツの3LDKリノベ、壁にベニヤを貼りまくったLDKの次の課題は天井です。
天井の躯体の継ぎ目から、ぶらさがってる2本のパイプ。
この中には、リビングの天井照明のスイッチ用配線と、TVのケーブルが通っています。
このパイプたちは、元はここにあった壁の中を通っていたのですが、
壁を撤去してLDK化しようとすると、表の世界に出てきちゃうのです。
スイッチ用配線はこの部屋の配線なので、どうとでもできるし、まだかわいいものですが、厄介なのはTVのケーブル。
たしか1階から5階まで貫いているはずです。
うちの部屋はTV要らないからって、途中で切ってしまうと、
うちから上の階でTVが映らなくなるらしいのです。
そんな大事なケーブルだったら、躯体の中を通せばいいのに…。
と思うんですが、なぜか木の壁の中なんですね。
なので、どこかへ逃がして上と下をつなげないといけないのです。
なんとも目障りな位置にケーブルを通してくれたものです。
3LDKでは、個人的にはこれが一番面倒くさい作業ですね。
さて、どんな風に逃がそうか、ずっと悩んでたんですが、ふと思いついたことがあるので、今回はその作業です。
前置き長くてすみません…。
まあ、やることといったら、天井に下地を組んで二重天井にするっていうだけなんですが。
こうすると、キッチンの天井周りの照明プランもけっこう自由度が増すので、かなりおススメのアイデアなんですよ。
ダウンライトっぽいのも追加できるし、下地を頑丈にしておけばシーリングファンもつけられるという優れものです。

最初の一本が肝心。壁からの距離をちゃんと測って、なるべく平行になるように。

外枠を固定したら、中を。
単に下地を固定していくのも面白くないので、今回はなるべくコンクリビスを使わない方法も試してみました。
それは両面テープ。
建築用の両面テープってかなり強力なんです。
いつもはコンクリボンドとコンクリビスの併用ですが、今日はコンクリボンドと両面テープです。

ボンドが固まるまでの間、両面テープで接着するという考えです。
結果は、短い材料なら問題なし。
2mぐらいの長さになると、真ん中が垂れてくる材もあるので、1本コンクリビス打った方が安心。
ってところですね。
静かに作業できるので、それがなによりです。
下地ができたら、天井照明の配線を済ませて、

照明を固定するための下地も追加。この頃には、使う照明も決まっています。
ふたして完了です。

ぴったり直角が出ていたらとても楽。

いまどきのキッチン、っていう雰囲気になってきました。
ついでと言ってはなんですが、キッチンのレンジフード設置も進めます。
レンジフードは好きなところに設置できるわけでもなく、
躯体にあいている穴の位置とガスコンロの高さによって制約を受けます。
ガスコンロの火からレンジフードまでは、800㎜離さないといけないのです。
躯体の穴が高い位置にあると、さほど問題ないのですが、
高さがかぶるとか、ちょっと低いとかいう状態だと悩むことになります。
ここで、ガス台の高さについて考えてみましょうか。
システムキッチンは、たいてい埋込のガスコンロなので、火の高さはシンクの高さと同じになりますね。
シンクの高さは、ひと昔前は800㎜とか850㎜でしたが、800㎜だと今の人には低すぎます。
日本人も背が高くなったんです。
いまは、850㎜がスタンダードで、少し背が高い人だと900㎜が腰に優しい高さです。
でも、火もその高さだと、レンジフードの穴位置は低すぎて全然話になりません。
(火とレンジフードは800㎜離すという制限です)
それに加えて、火の高さが900㎜って、個人的には高すぎると思うんです。
料理してたら、肩に力が入ってしまう。
火の高さは、800㎜とか850㎜がちょうどいい。
そんなことを考えると、ガスコンロはテーブルコンロのタイプで、シンクの高さと差をつけるのがベターな選択になります。
ちょっとややこしい話ですかね。
以前、そういう段差のあるシステムキッチンがあったらしいのですが、普及しなかったということは、コストとか何かに課題があったのかもしれません。
さて、説明が長くなりましたが、ハイツの場合、レンジフード用の穴の高さはちょっと低いけどなんとかなるレベルです。
ただ、前後の位置がけっこうずれるのです。
そんな場合は、レンジフードと躯体の穴をつなぐダクトを自作したり、
レンジフードを壁から少し前に出して対応することになります。
これまでの取り付け例はこちら。

フレキシブルなダクトを上に出してつないだキッチン。

こちらはほぼ真横に。この形が一番良いと思います。
どれぐらい前に出したらぴったりハマるのか、まずは仮設置して確認です。

端材で下地を仮につけて。

レンジフードの横にある四角い枠が壁の穴に入るという造り。

こんな感じに設置できそうです。ということを確認。
そして、その寸法に合うダクトを板金で自作。

金属の板を切り出して。

曲げて。

リベットも使って形にしていきます。溶接までできたら、もっとすごいのができるんですけどね。

壁の穴へのダクトと、固定する下地が完成。
けっこう手間かかります…。
でも、ぴしっと決まった時の喜びといったら。
天井もできて、レンジフードもつけられて、ようやくキッチンの形になってきました。
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